NIMASO調査

iPhone 16の世界での販売状況分析と価格比較

nimaso-0930-05

前書き

世界中のiPhone 16の販売低迷

iPhone 16シリーズの価格比較

iPhoneの市場シェアと現地の平均給与との関係

まとめ

販売データの減少は主に製品の納期に現れています。今年のiPhone 16シリーズの納期は昨年と比較して明らかに短縮されており、これは、市場の需要が減少していると解釈されます。具体的には、iPhone 16 Pro Maxの納期は昨年の43.5日から25.5日へ、iPhone 16 Proは32.5日から18.5日へ、iPhone 16は14日から9日へ、iPhone 16 Plusは13.9日から7.9日へと短縮されています。注目すべきは、iPhone 16の納期が過去5年間の新型iPhoneの中で最短であり、この短さは2019年に発売されたiPhone 12に匹敵する短さです。

この結果の原因として考えられるのは、iPhone 16シリーズが多くの革新や強力な新機能を提供しているにもかかわらず、それが新しいユーザーを引きつけるには不十分であること、また、消費者がスマートフォンをアップグレードする主な理由が旧機種の陳腐化であり、新機能への渇望ではないということです。現在の経済の低迷やその他の経済的不安を背景に、一部の消費者は実際にスマートフォンを交換する必要が生じるまで、アップグレードを先延ばしにする傾向があるのかもしれません。 

さまざまな理由により、iPhone 16シリーズの世界各地での販売価格は異なります。MM総研は、iPhone 16の価格を39か国および地域で比較しました。

結果として、128GBのiPhone 16については、中国のApple製品の価格が世界で最も安いことが示されています。

調査では、iPhone 16シリーズの2つのモデルの各地のAppleオンラインストアでの価格を比較しています。以下の図をご参照ください。

結果として、iPhone 16の128GBモデルの世界の平均価格は14万7026円である一方、中国の価格は約11万9800円で、世界の平均価格より2万円以上安くなっています。
同機種において、日本は12万4800円で、タイに次いで世界で3番目に安い価格となっています。

iPhone 16 Plusの256GBモデルは、日本で15万4800円で販売されており、世界的に見て2番目に安く、中国の価格は16万2500円です。

また、iPhone 16 Proの512GBと最も高価なiPhone 16 Pro Maxの1TBモデルは、日本でそれぞれ20万4800円と24万9800円で販売されているのに対し、中国ではそれぞれ22万3400円と28万4400円で販売されています。

以上のデータから、iPhoneの市場シェアが高い国ほど、iPhoneの価格が平均給与に占める割合は低くなる傾向があることがわかりました。

総じて、現状ではiPhone 16の販売状況は理想的とは言えず、期待には達していません。また、各国・地域の価格を分析比較した結果、日本の価格が3番目に安いことがわかりました。今使っているiPhoneをiPhone 16にアップグレードする必要があるかどうかの判断材料になれば幸いです。



コメントを残す