ARコーティング（反射防止膜）とは？AR増透ガラスフィルムの効果・メリット・屈折率を解説！NIMASO豆知識

前書き

　皆さんは光沢仕様の反射防止ガラスフィルムをご存知ですか？今回の記事はARコーティング（反射防止膜）について解説していきたいと思います。光の反射が軽減されるARコート技術は画面にどんな効果を与えてくれるのか、また、どんなメリットがあるのか、早速本題に入りましょう！

ARコーティング（反射防止膜）とは？用途は？

ARコーティング(Anti Reflection)コートは反射防止膜とも呼ばれ基板表面の光の反射を抑える、透過率を高めるコーテイングです。頭文字を取って、ARと呼ばれています。

AR（Anti-Reflection）コーティングは、ガラス表面に屈折率の異なる素材の薄膜を施し、光の透過特性を変えて光の反射を抑制する加工技術です。通常、乾式法（ドライ）と湿式法（ウェット）の二つの処理方法に製造されています。

ARコーティングを利用することで、反射を防ぎ、入射角が0度の場合でも反射率を0.5％～2％程度に低減させることができます。

用途：

通常ARコーティングはガラスやPMMA（アクリル樹脂）、PC（ポリカーボネート樹脂）、PET（ポリエチレンテレフタレート）などの素材に加工され、ガラス板、液晶パネル、光学レンズ、天体観測などに使用されています。身近なアイテムでは、眼鏡のレンズやパソコンのディスプレイなどがARコーティングされています。

AR（Anti-Reflection）コーティングはガラス表面に光の透過率を変える薄膜を施し、反射率を0.5％～2％程度に低減させ、スマホ画面の鮮明さを向上させる加工技術です。

AR増透ガラスフィルム

・メリット

光の反射防止・透過率向上・画面みやすくなる

光は物質と空気の境界となる界面で反射します。ガラスは光を通しますが、実際には光がガラスを通過する際、表面と裏面でそれぞれ約4%ずつ、計約8%の反射が起こるのです。これが映り込みや眩しさの原因となります。

ARコーティングを実施されたガラスフィルムは光の反射を抑え、透過率を向上させるのおかげて、映り込みや眩しさを抑える効果があります。また、光の反射を最小限に抑える効果があり、しっかりと画面鮮明さと見やすさを保つことができます。

・屈折率

具体的にはどこまで抑えるの？

引用：geomatec、eenah

　通常の保護ガラスフィルムの透過率は約92%、8％の光が反射されています。ARコーティングを加工されたガラスフィルムの透過率は約95.5%ー99%、また片面でARコートを実施したガラスフィルムの光の反射は約4.5%、両面ARコートを実施したガラスフィルムの光の反射は約1%。

　つまり、ARコーティング加工のガラスフィルム、その光の反射が最大8割程度低減されることが可能です。